NEUMAYER STATION/CROSSINGS [NRTH-1074]

NEUMAYER STATION/CROSSINGS [NRTH-1074]

販売価格: 6,380円

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ドラマーからプロデューサーへと転身したマイケル・カーゲルが中心となって制作された『Crossings』は、ドイツの様々なインディーポップやロカビリーバンドでの活動経験を持つ、多彩な経歴を持つミュージシャンであるカーゲル自身が共同プロデュースとミキシングを担当。フランク・モレナ(クレアモント56のファンにはFürsattlとBambi Davidsonプロジェクトの立役者として知られている)も共同プロデュースとミキシングに参加し、さらにアレクサンダー・スティヒトや、ニュルンベルクの活気あふれるアンダーグラウンド・ミュージックシーンから集められた数々のゲストミュージシャンが参加している。

過去3年間、様々な時期に録音されたNeumayer Stationの意欲的なデビューアルバムに収録された8曲は、クラシックなドイツの「コズミック・ミュージック」の催眠的な魅力、CANの自由奔放で陶酔的なサウンド、そして太陽の光を浴びたバレアリック・ミュージックの優しく広がる美しさから影響を受けている。カーゲル、モレナ、そして彼らのコラボレーターたちは、オープニング曲「Unterführung」でその世界観を提示する。ここでは、スティヒトの幾重にも重なった音響的にぼやけたボーカルが、スペースロック風のギターモチーフ、ドローンするアナログシンセサウンド、ゆったりとしたベース、そしてスローモーションのドラムブレイクの上に浮かび上がる。エフェクトを多用し、あらゆる種類のメロディックなエレクトロニック・サウンドが散りばめられた、深くサイケデリックで意識を拡張させるような作品だ。

続く「Nalut」では、カーゲル自身の雰囲気のある唸り声や口笛が、太陽のように明るいトロピカルなギター、エコーのかかったコード、そしてディレイを多用したサックスソロと巧みに融合し、ダブの要素を取り入れたゆったりとしたグルーヴに乗って展開される。このグループのバレアリック・ミュージックからの影響は、「A Gentle Flow」でより詳細に表現されている。エモーショナルなピアノとジャズギター、ブラシを使ったパーカッション、日の出を思わせるシンセ、そして心地よく伸びやかなエレクトロニック・テクスチャーが特徴的な、ゆったりとしたソフトフォーカスな楽曲だ。Neumayer Stationは、LP後半の素晴らしい楽曲「Von der Morgenröte」で、この漂うような、朝の清々しさを感じさせる、目を閉じて聴きたくなるようなサウンドへと再び回帰する。

スペーシーなダブ・プロダクション・テクニックの強い影響は、アレクサンダー・スティヒトとの共同プロデュースによる「Bassrutscher」で前面に押し出されている。アメリカン・ミュージックの影響を受けたギターテクスチャー、メトロノームのようなダブベース、リムショットを多用したドラム、迷路のようなオルガン、そしてオレンジ色に染まる夕暮れ時のサウンドが印象的な楽曲だ。本作は、アップテンポなシャッフル・ビートの「Zielgerade」で幕を開ける。内省的でありながらも解放感のあるこの曲は、推進力がありつつもゆったりとしたグルーヴに乗せて、エキゾチックでドローン的な、そしてこの世のものとは思えないようなギター、サックス、シンセサイザーのサウンドが展開される。あらゆる名盤と同様に、『Crossings』は静かに、そして力強く、記憶に残るクライマックスへと向かっていく。スペーシーなバレアリック/コズミック・ミュージックのクロスオーバーである「Feeling Forst」では、飛び交う銀河系のシンセサイザー・サウンドが、幻想的な音風景の中で穏やかなアコースティック・ギターと交錯する。そして、この曲が、2023年にリスナーを初めてNeumayer Stationの世界へと誘った、クラウトロックに根ざしたサックスが印象的な、包み込むような深夜の美しさを湛えたラストナンバー「Crossings」へと繋がる。これは、驚くほど素晴らしいデビュー・アルバムにふさわしい締めくくりと言えるだろう。

A1.Unterführung
A2.Nalut
B1.A Gentle Flow
B2.Bassrutscher
C1.Zielgerade
C2.Von der Morgenröte
D1.Feeling Forst
D2.Crossings

商品詳細

Condition S(新品)
Label CLAREMONT56
Country UK
Format 2LP
First Released 2025